骨壺を使用して亡くなった人の遺骨を壺の中におさめる際には、守らなければいけないルールがあります。火葬場で亡くなった人を火葬した後に、燃え残った遺骨を骨壺におさめることを骨上げと言います。骨上げは一人でおこなうものではなく、基本的にはその場にいる人が2人ペアになって、協力して骨上げをするのが一般的な方法です。多くの人が骨上げをするために火葬場に集まっている場合には、2組ずつ交代で骨上げをしていくのが正しいマナーです。
複数の人が骨上げをする場合には、亡くなった人と親しい関係にあった人から、順番に2人組になって骨上げをするのが一般的な方法です。配偶者や血族の人が一番初めに骨上げをすることが多いです。それから順番に他の人も骨上げをして遺骨を骨壺におさめていきます。
骨壺の中に遺骨を入れる順番にも、正しいルールがあります。骨壺の中に遺骨を入れる際に注意しなければいけないのは、生きていた時と同じ状態で骨がおさまるようにすることです。足の骨が一番下になるように、下から順番に入れていきます。
骨上げをする時に使用するのは、箸のような形をした道具です。食事の時に使用する箸よりもサイズが大きめなので、慣れてない人は使い場合もあります。持ちにくくても、つかんだ遺骨を落とさずに骨壺の中におさめるのが正しいマナーです。